避妊のことで言い争うカップル

避妊に対する考え方は男女で異なりますが、その責任はどちらにあるのでしょうか?コンドームを用意してくれない相手とは関係を持たないなど女性が身を守る唯一の方法です。望まない妊娠を避けるためにも男女それぞれが責任を持ち対応しなければなりません。

植物性ステロイドの発見と経口避妊薬と日本での歴史

経口避妊薬の始まりは、20世紀の始まりに発見されたステロイド系女性ホルモンです。ステロイドホルモンは、ステロイド骨格と呼ばれる構造を持ったホルモンで、副腎皮質、精巣、卵巣、胎盤から産生されます。発見されたホルモンは、卵巣で産生された女性ホルモンです。
1922年にはドイツで排卵を妨げる注射用避妊薬が開発されて、ウサギを使った実験に成功しました。1951年にはメキシコの化学者が、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの複製に成功し、ピルの実現性を高めました。1955年、アメリカで世界初のピルが開発され、1960年に経口避妊薬としての認可がされました。
女性が自分の意思で避妊できると反響を呼びましたが、エストロゲンの含有量が多い高用量ピルだったため、胃腸障害や血栓症のリスクがあり、問題視されました。そこで、エストロゲンの含有量を50㎍未満にするように勧告がなされ、1970年代に低用量ピルが開発、販売されました。低用量ピルは欧米で急速に広がりましたが、喫煙者の心筋梗塞が大きく報道されたことから、1970年代半ばに普及率が低下しました。
日本で高用量ピルが発売されたのは1957年で、低用量ピルの認可は世界から遅れて1999年です。申請してから9年越しの解禁で、その間に、ピルは副作用が怖いというイメージが広がってしまいました。中高用量ピルはエストロゲンの量も多く、副作用が強いケースが少なくありませんが、低用量ピルでは副作用は少なくなっていますので、安心して使えます。血栓症のリスクに関しては、35歳以上で1日15本以上の喫煙者は処方されないなど、受診の際の問診や検査をきちんと受ければ、心配ありません。